仏人の大工仕事 -NC 2016 September 02-

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今回、私は彼に色んなところに連れていってもらいましたが、彼は個人的に少々忙しい事柄を抱えていました。

これは、彼の車にカートがつけられているところ。

さて、カートをつれて、一体どこに行くのでしょうか?

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ココです。

木材の加工所のようなところでしょうか・・・ここで、彼は自分の大工仕事に使う木材をピックアップしていました。

彼は自分の理想的なリフォームのために、木材の幅などを自分でオーダーして切っておいてもらい、それを大工さんに依頼して取り付けてもらう計画でいました。

もっとも、フランス人はみんな個人的に、よく大工仕事をします。

実際に彼も、リフォームをするにあたり、かなりのことを自分ひとりでやってのけました。

床を理想的なフローリングにするために自分で木材を張り巡らしたし、壁に穴を開けて新しいドアを設置したり、ペンキ塗りも相当自分でやりました。

彼の家には今一人同僚が住んでいますが、その同僚が住んでいるアパート部分も、全て彼一人でリフォームしたんです。

それでも、素人ができることには限度があるので、そういうパートをプロの大工さんにお願いする、というのが基本で、その大工さんとも結構綿密に打ち合わせをします。

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例えば、この階段は大工さんがやった仕事です。

それでも、木材は全て彼がそろえました。

この階段は、実は手すりの角度が絶妙な感じなんで、彼一人でえやるのは無理でした。

ただ、彼もこの階段が少しでも壊れれば、それを修繕できるんです。

それが、フランス人にとって当たり前で、みんな自分の家を、自分で愛情を込めてリフォームします。

彼の家は中古物件で築50年、それでも、本当にきれいです。

私は、新築物件よりも、こうやって何年も同じところに住み、自分なりにリフォームを施したような場所のほうが、ぬくもりが感じられて好きです。

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さて、大工さんだって沢山ゴミを出します。

実はそれらを捨てるのは、雇い主である彼です。

ここでまた、カートが活躍します。

ゴミをたっぷり積んで、ゴミ集積所まで車で行くのです。

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ここが、一般の人たちがゴミを捨てられるスペースです。

ゴミ収集はタダで行ってくれますが、その代わり、ここまで全て自分で運んできます。

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彼も必死になってカートからゴミを降ろしています。

もちろん、私も手伝いました。

そうやって手伝いながら、家を一緒にリフォームできるなんて、私はなんて幸せ者なんだろう、とつくづく思いました。

日本の住宅事情を考慮すると、やはり地震などの兼ね合いで、自分たちにやれることには限度があります。

全部自分でリフォームするのは無理でしょう。

それでも、少しでも自分で手を加えられるのなら、その建物にはより一層愛着がわくのでしょうね。

私は、彼の家のリフォーム作業が、何だか羨ましいことのように思えました。

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